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小児科病名

喘息

空気の通り道である、気管や気管支が炎症で腫れ上がることで空気が通りにくくなる状態になります。空気をうまく吐き出せず、呼吸困難となり、「ヒューヒュー」という音がすることが特徴です。アレルギーや運動、埃などで発作が誘発されます。発作時には気管支を広げる薬、アレルギーや炎症を抑える薬などを使用します。発作を繰り返す場合は、発作がない時期も含めて、しっかりお薬を使って治療をすることで大人に喘息を持ち越しにくくなることがわかっていますので、経過を見ながら治療について相談していきます。

喘息性気管支炎

ウイルス感染などの呼吸器感染が引き金となって喘息のような気道の変化を起こす状態です。喘息発作と同じように、気管支を広げる薬や炎症を抑える薬などを使用します。呼吸器感染のたびに何度もこの発作をくりかえす場合、喘息への移行が懸念されるため、喘息と同様の治療を行い、喘息への移行を予防します。

RSウイルス感染症・ヒトメタニューモウイルス感染症

乳児の気道は未熟です。これらのウイルスは、年長時以降に感染した場合には風邪症状で済むことが多いのですが、乳児期に感染すると喘息性気管支炎を併発することが多く、ひどくなると入院治療を余儀なくされることもあります。咳や鼻といった風邪症状から始まりますが、だんだん咳がひどくなってきた、苦しくて哺乳や食事がままならない、睡眠がしっかり取れないなどが現れた場合には要注意です。

アデノウイルス感染症

咽頭結膜炎と言われることもありますが、ウイルスの型によって症状は色々です。喉が痛い(咽頭炎)、目が赤くて目やにが出る(結膜炎)、嘔吐や下痢(胃腸炎)などが代表的な症状です。上がったり下がったりしながら熱が5日程度続きますが、残念ながら特効薬がありません。対症療法(症状に合わせた薬)で経過を見ます。

溶連菌感染症

咽頭炎を引き起こす細菌感染症です。皮疹が出ることもあります。細菌感染なので、抗生剤を使う必要があります。あまり高熱が出ないことや、出てもすぐに解熱することがありますが、7−10日間、しっかり内服することで除菌します。また、きちんと治療しておかないと、2週間ほどのちに腎炎などの合併症を起こすことがあるので要注意です。

ヘルパンギーナ

夏に流行するウイルス感染症です。コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど、多くのウイルスの感染が原因で発症します。数日程度の熱ののち、喉の奥に水疱ができ、強い痛みを伴います。特効薬がなく、対症療法が治療の中心となります。

手足口病

ヘルパンギーナと同様、夏に流行する、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどの感染が原因で発症します。数日程度の熱ののち、病名の通り、手、足、口に水泡を伴う赤い皮疹を認めます。手足口だけでなく全身に皮疹が広がることもあります。特効薬がないため、対症療法をおこないます。

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