小児頭痛外来
頭痛は日常的に繰り返し起こる一次性頭痛、と放って置くと危ない二次性頭痛にわけられます。
片頭痛
数時間継続するズキズキと脈を打つような最も多い一次性頭痛です。ときに、嘔吐や腹痛を訴えることもあります。片頭痛があるお子さんにとっては、頭痛がない状態を知らないため、あることが当たり前の状態だと受け入れてしまって、頭痛のない大人からは想像ができないほど苦しんでいる場合があります。
しかし、片頭痛の痛みは耐えがたい痛みであることが多く、頭痛が原因で学校を遅刻早退をしたり休んだりする、授業に集中できないなど影響が出ます。そして成績に影響を及ぼし、ひいては将来の就職や、収入に影響を与えることにもなりかねません。
子供の頭痛に対して以前は不理解が原因で適切な対処がなされなかったことがありました。しかし、早いお子さんでは未就学児の段階で頭痛を訴えることも少なくありません。
適切な診断、治療を行うことで頭痛の少ない日常を実現し、学校生活への支障を最小限に減らすことができます。
緊張型頭痛 または 筋収縮性頭痛
肩こり頭痛と言えるものです。ストレスや運動のし過ぎ、運動不足、熱中症などに伴うものなどがあります。それぞれ対処が異なります。
二次性頭痛
感染症に伴う頭痛、頭部外傷による頭痛、副鼻腔炎、脳腫瘍、脳血管障害などが挙げられます。当院では連携医療機関において迅速にCT検査をすることができる体制を整えており、二次性頭痛の除外が可能です。CT検査は検査自体10秒程度で終わる閉塞感、圧迫感のない検査です。
児童精神科医による頭痛診療
以上のものを診断し、治療をしても有効でない場合、学校生活での問題や、家庭環境に問題があったり、なんらかの精神的原因で頭痛が起きる場合があり、メンタルケアが必要な場合が実は数多く存在します。
当院には子どものこころ専門医と、小児科専門医、脳神経内科専門医が在籍しており、児童精神科として、専門のベテランスタッフによる頭痛治療を行います。