メニュー

小児科症状

発熱

大人に比べてお子さんは免疫が発達途中なので発熱しやすいものです。熱が出たからといって慌てて受診する必要はありません。食欲が落ちている時は無理に食べさせようとしなくても良いですが、水分や糖分(炭水化物)はこまめに摂れるように工夫しましょう。

ただし、次の症状がある場合は受診をおすすめします。

ただちに受診が必要な症状

  • 初回の熱性けいれん
  • 意識状態が悪い、呼びかけに反応しない
  • 呼吸がぜいぜいして顔色が悪い
  • 生後3ヶ月未満の乳児

急ぎではないけれど受診をおすすめする症状

  • 熱以外にも咳、嘔吐などの症状がある
  • 食欲がない
  • 尿量が減っている
  • インフルエンザ等の流行がある

(検査は38度以上の発熱を認めてから半日ほど経過してから可能)

上記以外でも気になる場合はご相談ください。

咳、ゼーゼーする

咳、痰、鼻がみられる時は、症状を緩和するお薬をお出しすることができます。小さいお子さんの場合、耳、鼻、喉が未熟なので中耳炎を併発することがよくあります。なかなか症状が改善しない場合にもご相談ください。

次のような状態がみられる場合、受診を強くおすすめします。

  • 1週間以上長引いている咳
    ・マイコプラズマなどの感染症、気管支喘息、副鼻腔炎など
  • 呼吸の音がヒューヒュー、ゼーゼーしているとき
    ・気管支喘息、クループなど
  • 犬やオットセイが鳴くような音の咳
    ・クループ、喉頭蓋炎など

じんましん

蚊に刺されたときのように皮膚が膨隆し、痒みを伴います。全身いたるところに出現します。よく、食べ物のアレルギーと結び付けられることがありますが、実は7割が原因不明で起こると言われています。皮膚自体の炎症ではなく、身体の中の免疫によって引き起こされるものなので、炎症を抑える薬を内服するなどの対処をします。原因の食べ物などが疑われる場合には、その食べ物の摂取を控え、速やかに医療機関を受診してください。痒みが強い場合には保冷剤などで患部を冷やすと良いです。

次のような症状を伴うじんましんはアナフィラキシーの可能性がありますので速やかに医療機関を受診してください。

  • 咳き込みを伴う、呼吸状態が悪い
  • 顔色が悪い
  • 意識が悪い
  • 嘔吐を伴う

発疹

皮膚は外の刺激から身体を守る大切なバリアです。お子さんの肌はこのバリアが未熟なので皮膚トラブルを起こすことがよくあります。ただ、赤ちゃんの頃からしっかりスキンケアを行うことで、その後、アトピー性皮膚炎、またそれに伴うアレルギー性疾患(喘息など)への移行を予防することにつながることがわかってきています。皮膚のターンオーバーの周期が短い赤ちゃんの時期は、上手に塗り薬を使うことで炎症を抑え込むことが可能なことが多いです。

皮膚トラブルだけでなく、スキンケアについてもお気軽にご相談ください。

腹痛

痛みを訴えていても、食欲があり、普段と同じように遊んだり生活ができて、正常な排便がみられている場合は様子をみても良いです。小さなお子さんは、腹痛に対して敏感になることがあるので、大人から症状の確認をすると「いたい」と答えることがよくありますので、普段通り遊んだり食べたりしているか、様子を見ていただく形で大丈夫です。

ただし、次の症状がある場合は受診をおすすめします。

  • 明らかに食欲が落ちている
  • 下痢、もしくは普段通りの排便がない
  • 熱がある
  • 血便がある
  • 嘔吐がある
  • 30分おきに激しく痛がる発作を繰り返す
  • 夜中に腹痛で目が覚める

アレルギー、じんましん

アレルギーは、免疫反応は本来、身体を守るための仕組みですが、アレルギーの場合は、通常は無害な物質に対しても体が異常な反応を示します。これにより、さまざまな症状が現れることがあります。アレルギーの種類には、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎などがあります。

蕁麻疹は、アレルギー反応の一種であり、皮膚に赤い発疹や腫れが現れる症状です。これは、食物、薬物、花粉、動物の毛など、さまざまな物質によって引き起こされることがあります。蕁麻疹の症状は、発疹や腫れのほかに、かゆみや痛みを伴うことがあります。蕁麻疹は一般には自然に治まることが多いですが、症状が続く場合や他の症状が現れる場合は、医師に相談することが必要です。

蕁麻疹やアレルギーの症状が現れた場合は、まず冷やすことで症状を和らげることができます。かゆみを抑えるために抗アレルギー薬の内服で治療します。。また、予防としてアレルギーの原因物質からの回避が重要です。食物アレルギーでは、食事の内容に気をつけることで症状を抑えることができます。花粉症やアレルギー性鼻炎の場合は、マスクを着用したり、花粉症シーズン中は窓を開けない、外に洗濯物を干さない等の対策が有効です。

嘔吐、下痢

嘔吐や下痢の原因はさまざまで、感染症や食中毒、胃腸の疾患、ストレスなどが考えられます。嘔吐も下痢も、通常、体が有害な物質や異物を排除しようとする反応であり、一時的なものであれば問題ありませんが、持続的に続く場合や、吐物に血液や胆汁が混ざっている場合や、血便や強い腹痛が伴う場合は、は当院にご受診下さい

嘔吐や下痢の場合、失われた水分や電解質を補給するために、経口補水液や水を少しずつこまめに摂取しましょう。また、消化しやすい食品を摂取することも推奨されます。安静にしても嘔吐や下痢が続く場合は、処方が必要なだけでなく、点滴や血液検査が必要の場合もあります。無理せず受診いただくことをお勧めいたします。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME